金沢工業大学にて「卒業生による就職体験談(大手企業、起業)」というテーマで90分の講演をしてきました。
真面目な学生ばかりで、最後まで真剣にお話を聞いてもらえました。
今回はテーマに沿って、起業までの経緯や、自己分析の方法を中心に、今後の⼈⽣を考えてもらうきっかけや参考になればと思い、お話ししてきました。
ですがやはり、これから就職活動が始まる学生としては、具体的な就職活動のアドバイスも知りたかったようで、そういったコメントを頂きましたので、就職活動について個人的な意見ですが、昔の自分にアドバイスするつもりでまとめてみました。
① 就職先選び
よくニュースで都会の学⽣が何百社の就職試験に落ちたという話もありますが、無闇⽮鱈に複数社エントリーしても意味がないと思います。
どこかに就職できればいいという考えではなく、ここの会社に⼊りたいという意思を持って、就職先を選びましょう。
② SPI試験
中学⾼校の最低限の知識や、最低限の常識さえあれば問題ないと思います。
ただ、注意点としては、恐らく到底時間内に終わらない問題量が出されます。⼀問⼀問丁寧に正解を⽬指すよりは、スピード重視で回答することが望ましいと思います。
また、⼤⼿企業の場合、性格診断のテストがSPI試験のあとにあることが多いですが、これは正直に選択肢を選びましょう。
嘘をつかない限り、採⽤不採⽤に⼤きく関わってくるわけではないはずです。会社側が、採⽤者の性格、向き不向きを把握しておくための試験だと思ってください。
③ エントリーシート、⾯接
⾯接もエントリーシートもコツは同様です。
⼤前提として、新卒採⽤をしている会社は即戦⼒を求めているというよりは、社内で成⻑してくれる⼈材を求めています。
ですので、今、専⾨知識があるかではなく(学⽣から即戦⼒になることはほぼ不可能です)、学⽣がこれまでどのように頑張ってきたのか、どのように乗り越えてきたのが、努⼒する⼒があるのか、成⻑する⾒込みがあるのかを知りたいのです。
また、すぐに辞めないか、やる気(志望動機、モチベーション)を持っているかを気にしています。
・⾃分にしか答えられないエピソードにしましょう
⾃分の趣味やサークル、部活、アルバイトなんでも構いませんが、全ての質問に対して、⾃⾝の経験を絡めて具体的にお話するようにしましょう。
例:
- どういう困難があったとき、どのように⼯夫して切り抜けたか。
- どういうくじけそうな場⾯で、どのように⽴ち直ったか。
- どのようにスキルを⾝に着けたか。
- どのように物事を判断したか。
- なにが楽しいと感じるか。
・志望動機を明確にしましょう
①の内容とも絡みますが、なぜその業界がいいのか、なぜ同業他社ではなくその会社がいいのか、理由をしっかりと答えられるようにしましょう。
その根拠のためにも、⾃⼰分析や学⽣時代の経験は重要になってきます。
・「コミュニケーション能⼒があります」は⾔わないでおきましょう
⻑所に「コミュニケーション能⼒があります」は禁句だと思っています。コミュニケーション能⼒があることは⾯接をすればすぐにわかります。
経験に基づいた、⾔わないと伝わらないような他のことをアピールしましょう。
(コミュニケーション能⼒がありますと⾔って、⾯接でしどろもどろしては逆効果です)
・⾃⼰PRができるようになりましょう
唐突に◯分間自己PRをしてくださいと言われることがあります。
その後の質問でも、⾃分のことを把握していなければ答えられない質問が多かった記憶があります。この点でも⾃⼰分析は必要になります。
⾃⼰PRで話すことをいくつか⽤意しておけば、他の質問が来た場合でも、⽤意してきた得意分野の話にうまく持ち込むことができます。
・否定はなるべく避けましょう
また、短所や苦⼿なこと、都合の悪いことを聞かれ場合は、それに対する⼯夫もお話しましょう。
「◯◯は苦⼿ですが、こうすれば対応できます。こうして⼯夫して解決しています。」とお話しましょう。
・⾃信満々で⾯接しましょう
不安もあると思いますが、⾃信満々で笑顔で⾯接に挑みましょう。堂々としたキャラを演じてください。
⾃分が会社を選ぶ⽴場でもあると思うことも必要です。
④ 不採⽤の連絡が来た場合
例えば5⼈採⽤したいという会社があっても、5⼈全員にリーダーシップは求めていないはずです。全員に即戦⼒の専⾨知識を求めていないはずです。
その会社にとってバランスよく⼈を採⽤する必要があります。つまり、会社によって欲しい⼈材、タイミングというものがあります。
就職活動中に不採⽤の連絡がくると、これまでの⼈⽣、⾃分⾃⾝を全て否定されたように勘違いしてしまうかもしれませんが、全くそんなことはありません。
たまたまその会社とは今回タイミングが合わなかっただけです。落ち込む必要はありません。
学生時代は勉強でも遊びでも全力でなにかに打ち込むことが大切だと思います。
弊社Beta Computingもエンジニアを募集しています。
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ちなみに、以前には野々市明倫高校や専門学校ファースト学園等でも講演をさせていただいたことがあります。
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